ドットコモディティ株式会社


「前週の金を中心とした大幅下落の流れに歯止めがかかり落ち着きを取り戻す」【ドットコモディティ】



(4/22 更新)
【金】
・ウイークエンドNYマーケット
NY金は、先週の暴落から下げに一服が入る展開。4/12から4/15にかけた大幅続落により、この2日間で、最大229ドルもの大幅下落となったが、さすがに下げ過ぎの反動から自律的に反発する歩調となっている。ただし、相場は反発したというよりは下げ止まった程度の動きであり、まだ楽観できない状況である。しばらく横ばいで推移した後に、また大きく下落する展開となる可能性があるため、押し目買いは慎重にしたい場面。
NY金相場の短期・日足ベースのテクニカル指標は、RSI(相対力指数)が1600ドル付近から売り指示。ADオシレーターとMACD(マックD)は1570ドル付近から買い指示。週足ベースの中期波動は、RSIが1750ドル付近から売り指示。ADオシレーターは1600ドル付近から買い支持。RSIは日足ベースで25.39ポイントで分岐点の30ポイント割れ。週足ベースでは21.7ポイントで大きく落ち込んだままで売られ過ぎであることを示している。
金相場が大掛かりな修正安に見舞われるのではないかとの見方が広がってしたことは、著名投資家のジム・ロジャーズ氏が暴落の直前に、「金相場は調整の必要がある」との見解を示していたことからも明らかで、一部では、「想定内の下げ」と冷静に受け止める向きもある。なおソロス氏は、「現在はまだ十分下げていないことから自身は金を買い入れていない」とも述べており、まだ下値の余地を残していることを示唆している。
金相場が下落を強いられている材料がまだ底流している点も気掛かり。財政難のキプロスが自国の金準備を売却するとの観測が出ているほか、世界の金需要の多くを占める中国の経済減速で今後中国では宝飾用などの金需要が著しく低下するのではないかとの見方が誘われていることも軽視することができない。また金ETFが週を追うごとに減少している点も弱材料。この金下落で金ETF・SPDR市場で最大の保有者であるジョン・ポールソン氏は金下落で個人資産約10億ドルを失ったとの報道があるとともに、一部を売却する動きに出ているとの情報なども錯綜している。更に、金ETF市場では全米最大の年金基金カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)なども一部の保有分を売却しているとの未確認情報も出ている。なお4月19日現在のNY証券取引所の金ETF保有量は1132.99トンと発表されている。金ETFは今年に入ってから減少の一途をたどっており、昨年12月7日の過去最高1353.35トンから、先週末の水準まで220トン(16%)もの大幅な減少となっている。
・今週のTokyoフォーキャスト
先週までの方針は、「弱気。指標のNY金の下げが止まらず大幅下落となっていることから、先行き一段下げが警戒されるところである。ポジションに最大限の注意を払いたい」としていた。
今週の相場戦略は、中立。暴落した相場が底入れとなったのかどうかを見極めたいところ。いったん戻して再び売られる可能性があるため、引き続き警戒が必要である。
・東京金先限のテクニカル 短期シグナル(日足ベース)
RSI(相対力指数)=4800円付近から買いシグナル
ADオシレーター=4800円付近から買いシグナル
MACD(指数平滑移動平均)=4800円付近から買いシグナル

【ガソリン】
・ウイークエンド東京マーケット・レポート
東京ガソリン相場は、続落歩調。先週央の4月18日には先限ベースで一時6万8150円まで下落した。この下げで、今年2月の直近高値8万2250円からは1万4100円下げ、下落率は17%となっている。ただし、22日までの下落でいったん安値を出し切ると、反発気味で相場推移している。まだ楽観するには時期尚早ではあるものの、ここから続伸して、7万5000円に接近する展開となる可能性がある。
短期の日足ベースのテクニカル指標は、RSIが7万6000円付近から売り指示。ADオシレーターとMACD(マックD)は7万円付近から買い指示。週足ベースの中期波動では、RSIが8万円付近から売り指示のまま。またADオシレーター、MACDも8万円付近から売り支持を維持。
資源エネルギー庁が4月17日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、4月15日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり154.8円で前週日0.2円の値下がり。値下がりは6週連続。石油情報センターは「為替相場の円安・ドル高で原油の輸入価格は上昇したが、ガソリンの需要不振と給油所間の販売競争で値下がりしている」と指摘。ハイオクガソリンは1リットル165.6円と前週比0.2円下落、軽油は1リットル134.4円で同0.2円値下がりした。灯油は1缶(18リットル)1783円で同3円の値下がり。
JX日鉱日石エネルギーは19日、神奈川県海老名市のガソリンスタンド内で、燃料電池車向けに水素を供給する基地を開設した。ガソリン給油と水素充填の設備を併設したスタンドは日本で初めて。2015年にはトヨタ自動車やホンダが実用化予定で、エネルギー供給拠点の整備も急速に進みそうだ。同基地には水素充填の課金設備はなく、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの共同実証事業に使う。
・今週のTokyoフォーキャスト
先週までの方針は、「弱気。円安に歯止めがかかり、コモディティ全体が下落していること、米指標が悪化していることで先行きに対する悲観的な見方が広がっていることから先安感が強くなっている」としていた。
今週の石油製品相場は、弱気継続。ただしそろそろ安値を出し切って上昇する可能性がある。特に為替が円安に再び傾きそうなことは相場を押し上げる要因となりそうだ。
・東京ガソリン先限のテクニカル 短期シグナル(日足ベース)
RSI(相対力指数)=7万6000円付近から売りシグナル
ADオシレーター=7万5000円付近から買いシグナル
MACD(指数平滑移動平均)=7万5000円付近から買いシグナル

【原油】
・ウイークエンドNYマーケット・レポート
NY原油は、下げが続いている。続落の流れは緩やかになっているものの、依然として安値追いのトレンドは解消されていない。4/18時点で中心限月は一時85.61ドルまで後退し、年初来最安値を更新すると同時に、昨年11月の安値84.05ドルに接近した。この安値を更新すると、トレンドが壊れ、また下げが加速する可能性がある。一方で上値も重い。今年に入ってから、1月高値が98.24ドル、2月高値が98.15ドル、3月高値が97.35ドルという形で推移しており、幾度となく100ドル突破をトライしているものの、どうしても越えることのできない厚い壁になっている。
テクニカル指標は、RSI(相対力指数)が97ドル付近から売り指示。ADオシレーターとMACD(マックD)も97ドル付近から売り指示。週足ベースの中期波動では、RSIが95ドル付近から売り指示。またADオシレーターとMACDも95ドル付近から売り指示。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が17日発表した12日現在の週間石油在庫統計によると、原油在庫が予想外に減少する一方、一部ガソリン在庫や全体の留出油在庫は増加した。原油在庫は123万バレル減。原油輸入は日量28万9000バレル減の同739万バレル。ガソリン在庫は63万3000バレル減.ディーゼルオイルやヒーティングオイルを含む留出油の在庫は236万バレル増。カッシングの原油在庫は約100万バレル増加。
なお、3月の中国の石油需要は日量約972万バレルに減少し、7カ月ぶり低水準となった。製油所が原油処理を減らし、大量の燃料在庫を減らすために輸出を増やすなか、大口需要家が3月下旬の値下げ期待から購入を控えたことが背景にある。3月の石油需要は前年比では3%増加したが、2月の日量1014万バレルからは減少した。 中国の国営石油会社、中国石油天然ガス集団(CNPC)の調査員によると、中国では4月下旬の燃料価格引き下げを期待していることが背景にあると指摘している。また製油所は輸出を増やし、原油処理量を減らすことが見込まれているという。3月の中国の原油処理量は日量961万バレルと、前年比5.5%増加したが、前月比では2.3%減少している。
・今週のTokyoフォーキャスト
先週までの方針は、「弱気。米原油在庫が積み上がり続けていること、欧州の金融不安が底流していることなどのマイナス材料から、引き続き、少なくとも相場の上昇が期待できにくい場面」としていた。
今週の石油相場は、中立。相場は現在、下値と上値とにはさまれた形でのテクニカル・ラリーとなっているが、この状態が当面も継続する見通しである。
・原油先限のテクニカル 短期シグナル(日足ベース)
RSI(相対力指数)=6万2000円付近から売りシグナル
ADオシレーター=6万2000円付近から売りシグナル
MACD(指数平滑移動平均)=6万2000円付近から売りシグナル

【プラチナ】
・ウイークエンドNYマーケット
NYプラチナ市況は、先週までの大幅続落の動きに歯止めをかけ、下げ止まる展開。4/16に一時1374.6ドルまで下落して、マーケットには暴落の懸念が広がって一段下げが警戒されたが、一応、下げ止まる展開となった。しかし、年初来安値を更新するとともに昨年7月の直近安値1378.5ドルを下回り、2011年12月の安値1347ドル以来の低い根位置まで後退した。一応、この1347ドルは割り込むことなく上昇に転じたものの、ここを下抜いた場合は、大勢的な流れが完全に暗転してしまうことになりかねない。
短期・日足ベースのテクニカル指標は、RSI(相対力指数)が1550ドル付近から売り指示のまま。ADオシレーターとMACD(マックD)は1530ドル付近から買い指示。一方、週足ベースの中期波動では、RSIが1600ドル付近から売り指示のまま。MACDとADオシレーターも引き続き1700ドル付近から売り指示。参考に、RSIは日足ベース29.5ポイントで分岐点の30ポイントを下回っている。週足では33.37ポイントとなっている。
まだ懸念すべき材料は底流したままではあるが、プラチナの生産コストである1400ドル以下まで相場が下落したことで、NYは自律的に反発する動きとなっている。また東京プラチナは、今後、為替が顕著に円安に振れる可能性があることから、その流れが買い材料となって再び下値を切り上げる展開となることが期待できる。このため急落のリスクを考慮しつつ、ポジションと建て玉に注意を払いながら、投資したいところである。
欧州自動車工業協会(ACEA)によると、3月の欧州連合(EU27)の新車登録台数は前年同月比10.2%減の130万7107台となった。18カ月連続で減少。今年1-3月は前年同期比9.8%減の298万9486台。米国市場と中国市場では前年同月比プラスで推移してプラチナ市場にとっては明るい題材となっているが、欧州では依然として金融危機が底流しているため、新車販売が落ち込んだままとなっている。
なおプラチナETFの現物保有高は、現在14.03トン、NYで16.77トンと減少。たパラジウムETFの現物保有高は、ロンドンで18.08トン、NYで23.48トンとこちらも減少しており、金がそうであるように、ETF市場では保有残高が利食いされてマイナス化する流れが継続している。
・今週のTokyoフォーキャスト
先週までの方針は、「強気。金の暴落から、当然、プラチナは連動安となって弱気という見方が自然。しかし1500ドル割れでコスト割れしたこと中国新車販売が好調であることなどから、あえて強気を支持したい」としていた。
今週の相場戦略は、強気維持。過度の楽観は禁物であるが、目先の底入れが完了して反発歩調となる公算が強い。金とは違ってプラチナは採算がはっきりしているため、押し目は買いたい相場である。
・東京プラチナ先限のテクニカル 短期シグナル(日足ベース)
RSI(相対力指数)=4800円付近から売りシグナル
ADオシレーター=4800円付近から売りシグナル
MACD(指数平滑移動平均)=4700円付近から買いシグナル
============================================================
1)本レポートは、ドットコモディティ株式会社が信頼出来ると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成しておりますが、レポートに記載されている情報が正確であるとの保証は致しかねます。情報に関し不完全な場合もございます。本レポートに記載する価格、数値等は、過去の実績値、概算値、もしくは将来の予測値であり、実際の数値とは異なる場合があります。本レポートは将来の結果をお約束するものではございません。また本レポートに記載されている情報をいかなる目的で仕様される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本レポートにある情報の使用による結果についてドットコモディティ株式会社が責任を負うものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
2)本レポートに記載されている内容の著作権は、原則ドットコモディティ株式会社に帰属いたします。本レポートにおいて提供されている情報に関してドットコモディティ株式会社の承諾を得ずに当該情報の複製、販売、配布、公表、修正、頒布または営利目的での利用を行う権利を有しません。
============================================================

<会社概要>
会社名 : ドットコモディティ株式会社(http://www.commodity.co.jp/
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-8 セラ51 ビル6F
代表者 : 舟田 仁(じん)
資本金 : 18 億9,999 万円
事業内容:
1、商品先物取引法に基づく、商品デリバティブ取引およびそれに付随する業務
2、金融商品取引法に基づく、金融商品仲介業務およびそれに付随する業務
3、システム提供サービス及び上記1、2に付随するサービス提供業務

このリリースについてのお問い合わせ

※この記事は配信日から1年以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。




注目ワード
運動会
ハロウィン
ピンクリボン
文化祭
中間決算
紅葉
ランドセル