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「中国国家物資備蓄局の動きから垣間見られる”有事”の影(上)」【ドットコモディティ】



(9/12更新)
おはようございます。

一般的には、あまり知られていないと思うし、日本版のウィキペディアにも掲載がないほどだが、中国に国家物資備蓄局なるものがある。英字表記は「The State Reserve Bureau」。
ここは、戦略的な産業素材の物資を在庫として抱える政府管理の機関。もう少し説明を加えると、中国の国家開発改革委員会の管理下にあり、1953年に設立されていることから既に60年の歴史を持っている。目下のところ国家備蓄5カ年計画の第12次(2011年~2016年)にある。
どのように機能しているかというと、近年の中国の経済発展に伴う慢性的な原材料の不足を解消するための調整として原材料を在庫化して需給バランスを調整している。従って、近代中国にとっては産業素材の調整弁としての重要な役割を担っている。ただ、この国家物資備蓄局がそもそも設立された目的は、国防上の理由からである。
備蓄局が在庫化している原材料は多岐にわたるが、具体的には、銅、亜鉛、鉛、アルミ、ニッケル、などのいわゆるベースメタルを主として、更に、マンガン、水銀、クロム、スズ、バナジウム、プラチナ、天然ゴム、パルプ、レアメタル類、などがある。加えて、ガソリンや航空燃料なども在庫として抱えている。ただし備蓄項目はある程度は分かっても、どの程度備蓄しているのかは国家機密法で非公開となっているため知る術はない。

今週に入ってから、この中国の国家物資備蓄局が天然ゴムの買い付けと在庫化に動いているとの内部情報が、とある消息筋から伝えられた。購入ゴム予定は中国産標準ゴム(SCR=スタンダード・チャイナ・ラバー)で、中国国内の3社のゴム企業に対し買い付けの意向を示している。ただ備蓄局がキロ当り実勢価格の1万9000元でビットしている一方、売却元企業は2万1000元でオファーしているため、両者の買い付け以降の隔たりが大きく、事態は流動的である。購入規模は15万トン規模だと推定されている。

この天然ゴムの在庫化に先駆けて、中国備蓄局は、今年6月、約3万トンのニッケルを備蓄買い付けした。今回の買い付け前にも3万トンの在庫があったと推定されているため、合計で6万トンのニッケル在庫があるはずだ。現在、ロンドン金属取引所(LME)には18万トンのニッケル在庫があるが、中国備蓄局の在庫はそのLME在庫の32%に相当する計算だ。
更に、今回の天然ゴムと同時進行で銅の買い付けにも動いているとの未確認情報なども錯綜しており、国際素材マーケットが低迷しているタイミングを計って、中国備蓄局は在庫化の動きを急とさせている。
ただ、今回の中国の原材料を抱え込む動きの背景に、もっと別な目的があるのではないかとの見方も見え隠れする。そう、…日本との尖閣諸島問題に伴う有事の準備である。(次回に続く)
・トーキョートレーダーズタイムズ代表取締役 小針秀夫
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