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「NY原油は2009年以降の下値切り上げ型を持続」【ドットコモディティ】



(11/18更新)
NY原油相場は、8月末に112.24ドルまで上昇して反落し、11月14日には一時92.51ドルまで下げた。この2カ月半で最大20ドルもの下落に至った。ここから一段と下落する可能性もあるが、いったん相場は安値を出し切って、下げ止まり自律反発する動きとなりそうな気配である。
このように、今の相場の流れの底打ちがはっきりして反発に転じる公算は極めて大きい。その根拠は、長期の月間チャートが確実に下値を切り上げる大きな右肩上がりのトレンドを維持しているからである。実際、2009年のボトム形成以降、NY原油は明らかなアップ・トレンド持続相場である。

具体的に、2009年1月の33.2ドル、2010年5月の64.24ドル、2011年10月の74.95ドル、2012年6月の77.28ドル、2013年4/30の85.61ドル、今の安値2013年11月の93.58ドルと、確実に下値を切り上げる展開が継続することが再び確認できるわけである。
また心強いことに、先週14日のマンスリー・レポートの中で、国際エネルギー機関(IEA)が今後の原油マーケットについての見通しとしては強気な見解を示した。「国際原油価格は今後数カ月で上昇する可能性がある」とコメントした。

価格上昇の理由は、冬季需要でヒーティングオイルなどの暖房油消費が伸びる時期に入ってきたことで、短期的に需要が供給を上回る可能性があるとの認識である。またリビアの原油輸出リスクが底流していることも原油高を促すものと指摘している。

参考までに、リビア情勢はストライキが断続的に発生し主要ターミナルの麻痺状態が続いている。このため原油積み込み予定を顧客に示すことができない状態に陥っている。リビアの2大原油輸出ターミナルは今年の夏に2週間の操業停止を経て再開後まもなく閉鎖する事態に陥っていたが、その後も事態は収拾されておらず混乱した状況が継続している模様である。

ただし、今後の原油相場は反発して上昇トレンドに回帰する公算が強いとはいえ、その上昇トレンドが長期的に続くのかどうかという部分になると、IEAはあまり強気には捉えていない。上昇は短期的に終り市況は再び軟化する可能性があるとも指摘している。

現在、米国の主要な製油所は定期検査で製油作業を停止しているところが多くをしていることで、石油製品の供給量が落ちているが、これから製油所が操業を再開させるとともに米国全体の精製能力は11月から12月にかけて急速に回復すると見られるためである。

・トーキョートレーダーズタイムズ代表取締役 小針秀夫
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