2006年06月26日 11時00分
●自民党は5月11日、貸金業者に対する規制強化を目的とした、貸金業規制法の改正を、秋の臨時国会で行う意向を表明しました。実際にどのような改正が行われるのかは、その時になってみなければ分かりませんが、グレーゾーン金利が撤廃されることは確実でしょう。
●グレーゾーン金利とは、「利息制限法」で設定されている15〜20パーセントと、「出資法」の定める上限金利29.2パーセントの間の金利を指します。民事上では違法になるが、刑事罰の対象とはならない、まさにグレーゾーンな金利です。金利が高いほど儲かるのは当然ですから、多くの貸金業者が、上限の29.2パーセント近くに金利を設定しているのが現状です。
●ある試算によれば、グレーゾーン金利が撤廃されると、大手貸金業者4社は合計2,700億円の減収となるそうです。そのため彼らは現在、「グレーゾーン金利撤廃で低所得者の生活が脅かされる」として、撤廃に反対しています。改正によってグレーゾーン金利が撤廃されると、貸倒リスクを高金利によって分散することが難しくなる。そのため、既存顧客の半数以上への融資が不能となり、低所得者の生活が立ち行かなくなる、という論法です。
●しかし、大手貸金業者の中にも、15〜20パーセントという「利息制限法」内の金利を設定している業者はあるのですから、「融資が不能となる」などということはあり得ません。「利息制限法」で定められている金利自体、戦争直後の産物で、現在の市場金利をまったく反映していない高利なのですから、貸金業者が回収リスクを考える必要が出てくるのは、金利が銀行のローンレベルに下がった場合のみでしょう。
●賃貸業者の「ビジネスモデル」は、1)高利の金を、2)過剰に貸し出し、3)過酷に取り立てる、という3つのステップから成り立っています。そして、消費者が多重債務に陥り「生活が立ち行かなくなる」一番の要因は、浪費でもギャンブルでもなく、2番目の過剰貸し出し、いわゆる押し貸しにあります。サラ金業者は完済した顧客にも執拗に接触し、融資枠が広がった、金利が優遇されるなどの甘言を駆使し、本来不要な借入を行わせて多重債務者を作り出して来たのです。
●諸悪の根元であるグレーゾーン金利が一日も早く撤廃され、2,700億円という大金が債務者に還元される日が来ることを、心から願わずにはいられません。
※ブログ<http://blog.livedoor.jp/adire1/> にも本件のコメントを掲載中です。
【アディーレ法律事務所ついて】個人の債務整理と中小企業の事業再生を専門にする弁護士事務所。代表弁護士の石丸幸人が、約一年前に、自宅の一室で弁護士業務をスタート。現在、所員は50名を超え、サンシャイン60に事務所を構えるまでに成長する。ヤミ金がらみの債務案件も積極的に取り組み、全国に200万人とも300万人ともいわれる潜在多重債務者の救済・支援のために、事務所の全国展開を目指して、日々積極的に業務を推進、拡大中。
弁護士法人
アディーレ法律事務所
代表弁護士・再生コンサルタント
石丸幸人(東京弁護士会所属)
| カテゴリ | 調査・報告 |
|---|---|
| 業種 | サービス業 |
※この記事は配信日から1年以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。
このリリースと同じジャンルのランキング
今後は有機太陽電池 (OPV) がソーラーエナジーに代わり主役に
2012年05月14日 17時00分
平成24年度 司法試験の日程と試験後の就職活動の展望について ~早い段階から様々な可能性を考えておく広い視野が求められます~
2012年05月15日 14時15分
世界のLED市場は、2011年に9.8%成長し125億米ドルの規模へ
2012年05月14日 10時00分
年収600万円以上の税理士の方々が勤める会計事務所とは? ~3つの分類に分けられることがわかりました~
2012年05月16日 12時00分
週刊ダイヤモンド5/19号(5/14売)の特集は決定版!中高一貫校・高校ランキング
2012年05月14日 00時00分
ニューバランスは『第7回 湘南国際マラソン』に特別協賛いたします。
2012年05月14日 17時10分
平成24年度 司法試験の日程と試験後の就職活動の展望について ~早い段階から様々な可能性を考えておく広い視野が求められます~
2012年05月15日 14時15分
年収600万円以上の税理士の方々が勤める会計事務所とは? ~3つの分類に分けられることがわかりました~
2012年05月16日 12時00分
【アイリスプラザ】髪の毛やペットの抜け毛をどんどん吸い取る!新型「超吸引毛取りヘッド」採用サイクロン掃除機テレビCM放映中♪
2012年05月14日 15時40分