富士フイルム株式会社


再生医療用リコンビナントペプチドを用いて、(1)移植した細胞の生存率を大幅に高めることを実証 (2)糖尿病モデルの膵島移植実験において血糖値を正常レベルまで下げることに成功



細胞と足場素材を組み合わせた三次元細胞構造体「CellSaic(セルザイク)」による画期的な研究成果

ペタロイド状微細片:petaloidとは“花弁のような”という意味。表面が複雑で微細な構造を持つ。

ペタロイド状微細片:petaloidとは“花弁のような”という意味。表面が複雑で微細な構造を持つ。

富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、再生医療のための細胞培養・移植に必要な足場素材(*1)「リコンビナントペプチド(RCP)(*2)」のマイクロサイズのペタロイド状微細片(petaloid μ-piece)を開発しました。これと細胞を組み合わせて、モザイク状の三次元細胞構造体「CellSaic(セルザイク、Cell and Scaffold, forming Mosaic)」(*3)を作製しマウスに移植すると、細胞だけ移植した場合比較して、生体内に移植した細胞の生存率を大幅に高めることを実証しました。さらに、1型糖尿病(*4)モデルマウスの実験では、血糖値を制御する膵島(*5)、ヒト間葉系幹細胞(*6)(hMSC)と「RCP」のペタロイド状微細片を組み合わせた「セルザイク」を共移植することで、血糖値を正常レベルにまで下げることにも成功しました。

◆細胞と足場素材を組み合わせた三次元細胞構造体「CellSaic(セルザイク)」による画期的な研究成果の詳細は、富士フイルムのWebページをご覧下さい。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0963.html?link=n2u

尚、細胞を「RCP」のペタロイド状微細片と組み合わせて培養皿上で培養した場合も、細胞のみを培養した場合と比較して、培養5日後に約2倍の細胞数が生存していることを確認しています。

これらの研究成果は、細胞移植の効率を飛躍的に高めて組織や臓器の再生を可能にするもので、再生医療の発展に大きく貢献する画期的な研究成果です。
*1 細胞の足場となるコラーゲンなどのタンパク質や人工物のこと。
*2 ヒト1型コラーゲンをモデルとし、遺伝子工学技術を用いて酵母細胞に産生させた人工タンパク質。
*3 Cell and Scaffold、forming Mosaic。細胞と足場を組み合わせた、モザイク状の三次元細胞構造体。cellと、Mosaicのsaicを合わせた造語。
*4 自己免疫性疾患などが原因となる、インスリン欠乏が原因となる糖尿病。
*5 膵臓に島状に存在する組織。膵島が血中の血糖濃度に応じてインスリンを産生、放出することにより、体内の血糖値を制御している。
*6 間葉系(骨細胞、心筋細胞、軟骨細胞、腱細胞、脂肪細胞など)に由来する体性幹細胞。主として間葉系細胞への分化能を持ち、さまざまな再生医療における細胞源として有望と考えられている。

<関連情報>
富士フイルムの事業領域:メディカルシステム・ライフサイエンス
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/solution/healthcare/index.html?link=n2u
富士フイルムニュースリリース一覧
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