NECソリューションイノベータ株式会社


【報道資料】水戸市とNEC、自治体の働き方改革に向けて、AIを活用した職員の作業効率化・内部統制強化の実証を開始



 水戸市(市長:高橋 靖)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)、NECソリューションイノベータ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長 杉山 清、以下 NECソリューションイノベータ)は、AIを活用し、市で取り扱う伝票処理の自動化による職員の作業効率化、および内部統制の強化を図る実証実験を本日より開始します。

 本実証は、水戸市が保有する財務会計システム等の業務システムで扱うビッグデータに対し、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)および、NECソリューションイノベータの自治体業務ノウハウを組み合わせて、支払伝票の入力項目を自動判定するとともに業務の全件監査を行うものです。

 近年、自治体においては、少子高齢化に伴う歳入や労働力人口の減少などにより、業務の効率化や生産性向上が強く求められています。
特に紙の伝票処理などは、これまでデータを手入力で行う作業が多く、職員にとって大きな負荷となっています。
 また自治体では、2020年に施行される改正地方自治法において、内部統制に関する体制整備や監査制度の充実強化などが求められることから、新制度への対応と職員作業の縮減の両立も課題となっています。

 水戸市は、これらの課題を受けて、本実証によりAIを活用することで、職員の作業効率化を行うとともに、業務の全件チェックによる監査・内部統制の強化を行い、効率的でスピード感を持った行政運営、職員の行動改革を促進し、働き方改革を推進していきます。

【実証の概要】
本実証は、「伝票処理効率化」および「内部統制強化」に向けたもので、詳細は以下のとおりです。

1. 伝票の自動入力による処理効率化
 財務会計システム入力時の人為的ミスを抑制するために、「NEC the WISE」の1つであるテキスト含意認識技術(注2)を活用し、財務会計システムに入力する支払伝票の件名から、市が定める費用科目や各種区分の自動判定を行います。
 本自動判定により、現在職員が行っている年間の支払伝票処理(約15万件)において、職員が伝票を修正して再提出する作業や支払い手続き遅延の低減を目指します。
 なお、昨年度一部のデータで実施した事前調査では、費用科目を97%の精度で、また、経験の浅い職員には判断の難しい入力項目である源泉徴収区分を98%の精度で、それぞれ判定できました。

2.全件監査による内部統制強化
 「NEC the WISE」の1つである異種混合学習技術(注3)等を活用し、行政事務システムのデータを分析することで、従来人手ではできなかった全件監査を実現する実証を行います。
 従来の監査業務は紙の証跡をベースとしたサンプリング監査が中心でした。これに対し本実証では監査専用システムを構築し、データベース内の全会計データを日次で分析することで、処理遅延の警告や金額の異常検出等を行います。
 これにより、支払伝票の起票漏れや、手続きのミスを低減するとともに、財務会計データの異常検知による不正会計・不正経理の監視および抑止など、「予防的監査」(注4)や全庁業務の日常的モニタリングの実現を目指します。

3.財務会計システムの過去データ分析による資金予測研究
 財務会計システムに蓄積された過去の支出実績データに対して時系列で分析を行い、予算編成や資金計画の精度を高める実証を行います。本実証では、最新の時系列分析アルゴリズムを用いて、事業別の次年度予算額の最適値の推定や、所属別に翌月の支出額の予測を行い、事業計画の最適化を図ります。


 水戸市およびNEC、NECソリューションイノベータは今後も、職員の負担軽減による働き方改革と、適切な公費処理の両立を目指し、AIをはじめとする最先端のICTを活用した自治体サービスの実現に取り組んでいきます。
また、NECおよびNECソリューションイノベータは、本実証を通じて、自治体が抱える様々な行政課題を解決するソリューションの開発を推進していきます。

以上

(注1) 「NEC the WISE」(エヌイーシーザワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称で
す。"The WISE"には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会
課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込
めています。
・NEC、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定
   http://jpn.nec.com/press/201607/20160719_01.html
・NECのAI技術
   https://jpn.nec.com/ai/

(注2)テキスト含意認識技術:
2012年4月13日プレスリリース
NECのテキスト含意認識技術が米国国立標準技術研究所(NIST)主催の評価タスクにおいて第一位を獲得
http://www.nec.co.jp/press/ja/1204/1301.html
2013年11月14日プレスリリース
NEC、大量データから特定の意味を含む文書を従来比で約24,000倍高速に検出するテキスト含意認識技術を開発
http://jpn.nec.com/press/201311/20131114_03.html

(注3) 異種混合学習:
NEC、ビッグデータに混在する多数の規則性を自動で発見する技術を開発
http://jpn.nec.com/press/201206/20120622_02.html

(注4)会計処理の妥当性を事後にチェックする従来型の監査ではなく、日常的・継続的に監査を行うことで問題の早期発見や予防措置の実施を重視する監査の考え方で、内部統制の概念に近い。近年のIT技術の進歩で可能になりつつある。継続的監査(Continuous Auditing)とも言う。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
水戸市 市長公室情報政策課
電話:029-252-7781
E-Mail:sys@city.mito.lg.jp

NEC 公共ソリューション事業部
TEL:03-3798-1443
E-Mail:sw@fcs.jp.nec.com

NECソリューションイノベータ 公共ソリューション事業部
電話:03-5569-3187
E-Mail:nes-pub-contact@nes.jp.nec.com

関連URL:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20181016/index.html




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