福岡工業大学


「もったいない」から「健康」を 規格外農産物で混合茶 長谷靜香准教授



「未熟ミカン」×「売れ残り三番茶」で抗肥満?

【福岡工業大学=長谷靜香准教授】

【福岡工業大学=長谷靜香准教授】

福岡工業大学工学部生命環境化学科の長谷研究室(長谷(田丸)靜香准教授:食品栄養学専門)では1次産業(農水産業)の未利用資源に着目し、廃棄される農産物を活用した機能性食品の開発に取り組んでいます。

現在長谷研究室が着目しているのは、温州ミカンの生産過程で間引き、廃棄される「未熟ミカン」と多くの茶農家で質が劣るとして廃棄される「三番茶葉」。これらを混ぜ合わせた上で発酵させた「発酵茶」について抗肥満化作用の可能性を検討する研究を始め、今年度からこの研究に対して文科省の科研費助成も内定しています。商品価値がないとされる未熟ミカンと三番茶葉には、実は健康効果のある成分が多く含まれていて、これらの「もったいない」農作物から新たな「健康」を作り出そうという狙いです。

「未熟ミカン」とは、成長過程の温州ミカンで直径3~4センチの小さなもの。通常、農家ではミカンの生育過程で間引かれ、有効利用されることなくそのまま廃棄されています。未熟ミカンには抗肥満化作用のあるポリフェノールの一種「ヘスペリジン」が、出荷される成熟した食用のミカンよりも多く含まれることが分かっていますが、「ヘスペリジン」は水に溶けにくく、食品への応用が難しいという課題がありました。
一方、秋冬に刈り取られる三番茶葉は一般的に飲まれる一番茶や二番茶と比べてうまみの面で劣るとされ、茶農家ではシーズン中に刈り取るものの、多くの場合在庫を抱えた後そのまま廃棄されています。

この2つを独自の方法で混合して、さらに酸化発酵させた混合茶葉を作ると効果的に抗肥満化作用につながる健康成分を摂取できる可能性があり、長谷研究室ではデータの検証に取り組んでいます。今後さらに国からの支援を得て研究を進めることで、未熟ミカン×三番茶葉の発酵茶の機能性を実証し、「もったいない」農作物から魅力的な機能性食品を商品化することを目指していきます。

内定科研費(科学研究助成事業)
研究種目名:可溶性ヘスペリジン高含有茶飲料の抗肥満化作用のメカニズム解明
補助事業期間 令和元年度~令和3年度

取材について
福岡工業大学 広報課:池田 
電話:092-606-0607 メール:ko-ikeda@fit.ac.jp
Mobile:080-3967-1476

※取材頂ける場合、本学広報課ではクレジット不要でお使いいただける長谷研究室や未熟ミカンの写真などもご用意しています。お気軽にお問い合わせください。

関連URL:https://www.fit.ac.jp/newsrelease/archives/138


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