商船三井客船株式会社


世界最高水準の衛生管理の証明
アメリカ公衆衛生局の船舶衛生検査で高得点を獲得
「にっぽん丸」が4年連続日本船第1位



商船三井客船株式会社(代表取締役社長:日野 乾太郎)の運航する外航客船「にっぽん丸」は、世界で最も厳しいとされるアメリカ公衆衛生局(US Public Health Service, 略称USPH)の船舶衛生検査において、4年連続で日本船第1位の高得点を獲得、船内の食事、飲料水、清掃などの衛生管理が日本最高の水準にあることがアメリカ政府によって証明されました。
これは、当局のホームページ(http//www2.cdc.gov/nceh/vsp/vspmain.asp)で発表されたデータにより明らかになったもので、世界一周クルーズの途中のアラスカ州ジュノー港で7月3日に実施された「にっぽん丸」の船舶衛生検査の評価点(100点満点)が、世界の他の客船の得点とともに公開されています。本船は以下の通り、1999年から2003年にかけ丸4年間連続で日本船第1位にランクされました。

1999年 7月:98点 (日本船1位)
2000年 6月:99点 (日本船1位)
2000年12月:99点 (日本船1位)
2001年 3月:99点 (日本船1位)
2002年 4月:96点 (日本船1位)
2003年 7月:98点 (日本船1位)

98点を獲得した1999年と、99点を獲得した2000年には、世界の客船で年間第4位と、世界的にも上位にランクインしました。また、カナダ政府がUSPHと同じ基準で行う検査でも、2002年6月、2003年6月、それぞれ100点満点を獲得しています。
(USPH検査の詳細及び他の客船の得点は、添付資料及び当局のホームページをご参照下さい)

以 上


<本件に関するお問い合わせ先>
商船三井客船 営業企画部広告宣伝グループ:川崎・早川
電話:03-5114-5070 ファックス:03-5114-5270
http://www.mopas.co.jp/


< 参考資料 >
USPHの船舶衛生検査について
1) 衛生基準を遵守すべき法的根拠
 米国公衆衛生局(US Public Health Service、略称USPH)は、海外から合衆国の港に寄港する客船の衛生検査を実施する権限を有し、この検査は伝染病の侵入/拡大/伝播をもたらす害虫/汚染された食品/水/その他非衛生な状態の存在を確認するために実施されます。 また利用者保護の観点から客船が実現可能な高い衛生水準を満たすことを確実にするために、到達すべき衛生基準を明確に示した上で、政府の監督権限を以て民間会社に関与すると規則に定め、USPHの一部局であるCDC(疾病予防センター Centers for Disease Control)が、実施部隊であるVSP(Vessel Sanitation Program)の検査官を全米各港に派遣して検査を実施しています。 したがってUSPHによる検査の高得点を取ることは、船内が理想的な衛生水準にあることを 米国政府が認定したことを意味します。
 注意すべきことは、衛生基準の法的な観点から言えば、米国水域に寄港しない客船はUSPHの検査を受ける必要はありませんし、それぞれの船の船籍国の持つ衛生基準を満たしておればよいという点です。
 またUSPHの検査で非常に低い点であったから その船の衛生状態が非常に悪いとは一概には言えません。たとえば、日本の寿司屋では素手でにぎりますが、USPHの基準では許されません。衛生基準には、このように文化的な側面もあるからです。
 しかしその一方で、USPHの検査を受けた客船は 非常に高水準な衛生基準に基づいた検査結果が、客観的な得点という形で表され、それを利用者である船客が比較できるという点に注目すべきでしょう。この点で、一種の客船ランキング、あるいは「格付け」ということが言えるでしょう。

2)検査の実施
 検査は無通告で年2回実施され、86点以上の合格点に達しないと勧告に従った改善を実施した後再検査が行われます。 2003年1月、クィーンエリザベス2世号が85点で不合格となり再検査を受けたことは一部でニュースになりました。

3) 衛生基準
 衛生基準はVessel Sanitation Progaram Operations Manualに定められていますが、その内容は飲料水の水質管理と設備、食材管理と保管設備、調理作業と設備、供食作業と設備、病害虫管理と設備等多岐にわたって詳細に記述されています。
 これを満たすには単に船内設備を整えるだけではなく、常日頃からの高度な衛生管理運用があって初めて達成されるものです。

4) 衛生管理訓練の実施
 当社では米国のコンサルティング会社と契約を結び、定期的に専門のトレーナーを乗船させ厳しい衛生管理訓練を継続して行いその水準の維持に努めています。
 その訓練内容は、衛生管理に要する基礎的微生物学、食中毒防止のための食品温度管理の理論と実践、食中毒防止のための調理作業の理論と実践、個人衛生管理のための理論と実践を主とするもので、訓練の根底にあるものは相互汚染(Cross Contamination)を排除することです。
 身近で分かり易い相互汚染防止の例を挙げると、手指の徹底的な衛生管理による食品への汚染防止や、家禽類食品(特に日本産以外の家禽類は高温加熱調理しなければ死滅しないサルモネラ菌に汚染されている可能性があります)から他の食品への汚染防止のための冷蔵庫内における分別保管から始まり、分別調理等がありますが、更に具体的に身近な例を挙げると、まな板と包丁は食品の種別毎に色マークを付けて分別用意され、家禽類を調理した まな板と包丁を他の食品に使用することなど絶対に許されることではありません。

5) 飲料水及び食品関係設備の改善
 飲料水及び食品関係設備に関しては米国衛生基準(NSF基準、National Sanitation FoundationFood Service Equipment Standards)と同等以上の設備であることが求められるますが、日本国内にはこれを満たす市販品は存在していません。 にっぽん丸は1998年以前の二回のUSPH検査で不合格になっていますが、これは日本の衛生基準に基づいた日本製品を使用していたことが大きな原因です。そこで飲料水及び食品関係設備に関する米国基準を満たすために、全て輸入品と特注品を手配するなど積極的な改装を実施しました。
 設備の配置に関しても明確な基準が定められていますが、その基本は徹底した清掃ができることと病害虫の住処を無くすことにあり、器具と器具または器具と壁の間は完全密着若しくは器具の大きさによりフィート単位の空間をあけることなどが求められています。 設備そのものの基準と配置に関する基準を満たすためには、単に器具備品を購入設置すれば良いというものではなく、全面改装以外にはこれを成し得なかったものです。
 公開されている検査結果で100点満点を獲得している船は全て船齢の若い船で、この検査において高得点を取ることを目標に最初から設計建造された船であることが、このことの証明でもあります。 にっぽん丸のような船齢で99点という高得点を連続して得たことは、ほぼこれらの船と同水準の世界トップクラスであると言ってよいのではないでしょうか。

6) 検査結果の公開
 USPH・CDCは、利用者保護の観点から衛生水準の高度維持を図るため、利用者による淘汰選別を目的としてこれらの検査点数及び検査レポートをインターネットで公開しています。
(当局のホームページアドレス http://www2.cdc.gov/nceh/vsp/vspmain.asp

にっぽん丸 及び他の客船の得点
 にっぽん丸は、1999年7月の検査で98点を、2000年6月・12月及び2001年3月の検査において連続3回99点をマークしました。これを世界ランキングで見ると、1999年度において行われた検査延べ件数187件中第4位、2000年受験210隻中第4位、2001年は240隻中第15位(100点の船が14隻あるため)の好成績です。また、日本船の中では1999年以来ずっとトップを続けています。(注;2003年では7月22日現在、世界129隻中の18位です。)
 特筆すべきは連続して高得点を記録していることであり、これは高度な衛生水準が常時維持されていることの証であって、欧米の名だたる巨大豪華客船も連続しては成し得ていない快挙といってよいでしょう。(例えばクィーン・エリザベス2世の最近5回の得点は、新しいほうから93、92、85、90、92です)
 2002年の衛生検査は、一昨年末から適用開始となった2000年版基準に基づいて行われたもので、それ以前よりも更に厳しい査定がなされました。前年比3ポイント下がって96点になったのは、調理器具に食材の残りがごく微量付着していた例が三つ発見されたためでした。


< 他の客船の得点 >
数字:得点(受検月)
船名1999年2000年2001年2002年2003年
にっぽん丸98 ( 7月)99 ( 6月)99 ( 3月)96 ( 4月)98 ( 7月)
Queen Elizabeth 2 92 (4月)
88 (7月)
92 (1月)
89 (7月)
92 (1月)
90 (6月)
85 (1月)
92 (1月)
93 (6月)
Costa Atlantica 98(11月)100 ( 4月)
  91(12月)
97 (3月)
96 (11月)
99 (3月)
Crystal Symphony 100 ( 1月)93 (1月)
95(12月)
97 (5月)
93 (11月)
 
Royal Princess90 (2月)
95 (9月)
94 (3月)98 (9月)99 (2月)
97 (9月)
95 (4月)
日本船A91 (5月)94 (5月)91 (6月)90 (6月)ハワイ寄港時受験せず(5月)
日本船B77 (5月)78 (3月)
87 (4月)
82(12月)
89 (5月) 90 (6月)
日本船C 69 (3月)
66(12月)
87 (3月)  
日本船D 92 (3月)91 (1月)  


にっぽん丸 のプロフィール
世界一周クルーズの他、毎年 日本一周クルーズ、東北夏祭りクルーズなど、各種人気クルーズを実施している日本を代表する外航客船で、紀宮様の支綱ご切断により1990年3月に進水しました。
2001年から3回にわたるリニューアルを行い、客室を含む船内の主な箇所は全く新しくなっており、その意味で日本で最もフレッシュな客船と言うことができます。
全天候型の開閉式プール・2層吹き抜けのホール・展望大浴場・全室DVDプレーヤー完備の客室などが特徴。食事の美味しさ、クルーズ毎に変わるオリジナリティに富む船内イベントなど、『おもてなしの心』の伝統が息づくサービスが好評です。また2002年10月、小学館の雑誌「サライ」が主催するサライ世代(熟年)に優しい商品を読者投票によって選定する第1回サライ大賞において、「にっぽん丸ウエルネスクルーズ」が「サービス・その他」部門で受賞するなど、新しいクルーズのあり方への取り組みが一般の方々に評価されています。
なお「にっぽん丸」と言う船名は現在の船が三代目で、1973年に日本で初めて世界一周クルーズを実施した初代「にっぽん丸」から引き継いでいます。代々の「にっぽん丸」は内閣府の実施する青年の船事業にも使用されて来ました。名実ともに日本を代表する客船と言えます。

主要目:総トン数 21,903トン
     船客定員 184室 368名(ツイン)/532名(最大)
     全長   166.6m 乗組員数 約190名
     全幅   24m 巡航速力 18ノット
     竣工  1990年以上


以 上

関連URL:http://www.mopas.co.jp/

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