株式会社マガジンハウス


ちょっと前なら当たり前の「家庭内の手仕事」がいま、どんどん減っています。
裁縫、日曜大工、Do it yourself的な作業が敬遠されているようです。
そんなんじゃ日常生活が楽しくないよー、という本が注目です。
「ちくちくトントン マキちゃんの家」(マガジンハウス刊)です。



ちくちくトントン マキちゃんの家

ちくちくトントン マキちゃんの家

クウネル連載をまとめた、著者の自宅をあれこれいじりまくる日常を記録した単行本です。ほんわかしたムードと温もりのある雰囲気は、ピカピカしたものなんてひとつもなくても人間的な暮らしが楽しめることを教えてくれます。

 ボタン付けくらい自分でできますか? アイロンがけは? 吊り戸棚も自分で作っちゃう? …とまあ、昔なら自分ひとりでできて当たり前のことが、今や人任せ…、そんな方々が多いのでは? かくいう私も…。
 料理、洗濯、掃除に家具の修理、家電製品のセットアップに、電球の取り替え…。代行サービスの充実に喜びつつ、人任せでラクする代わりに、私たちは何か重要なものを失ってるような気がしてきました。


「ここがこうならもっといいのに」。暮らしの中で自分の家に、ふとそういう「感じ」を抱くことは私たちにもあります。でもたいがいの場合、「感じ」は曖昧な「感じ」のまま、「まあいいや」や「いつか」でやり過ごされていく。


これはクウネルの本『ちくちくトントン マキちゃんの家』の序文からの引用ですが、普通はこの感覚のまま日常が過ぎていきます。それが、この本のマキちゃんだと、違うんです。以下、その続き部分を…。


マキちゃんの驚くところは、泡のように消えやすいその「感じ」をいちいち意識の俎上に上げ、真剣に検分してみるひたむきさと、自分の手で「こう」にしてしまう実行力にあります。そして、その手間かけが日々の楽しみになる。マキちゃんという人は、自分を楽しませるのがとても上手な人なのです。(以上、前掲書から引用)


本を読み進んでいくと、新しいピカピカなものはありませんが、その代わりに、古いモノを大切にする気持ちや、手をかけて再利用する視点、ここしばらく忘れていた感覚が呼び覚まされます。そうした懐かしさにも似た居心地の良さは、人の手によって生み出されているという当たり前の事実に気づきます。
 そうしてまもなく、私の周りから「手仕事という温もりのある日常」が忘れられつつあり、以前は当たり前だったことが、何か特殊な、珍しいものになってしまった現実を、逆にこの本から教えてもらったりするわけです。毎日の風景の中で様々な商品に囲まれて暮らす私たちが日々いろんなものを選んだり買ったりする時に判断する際にも、「一番新しいモノ=最善」とは言い切れない、いろいろな選択肢が身の回りのそこここに存在していること、それに気づかせてくれるのです。 本を読んだ後に、(本の後半でマキちゃんちのおばあちゃん、お母さん、や家族のみんなが登場していますが)私も自分の祖母や母親、父親が、その昔、編んだり縫ったり、工作したり、それこそ、ちくちくトントンしてた光景を思い出していました。あの頃の温もりが、ノスタルジーに終わるだけじゃなく、情熱と工夫があれば、誰でも現実の風景にできるんだということも、この本の行間に書かれてたのかもしれません。

◆『クウネルの本/ちくちくとんとん マキちゃんの家』(マガジンハウスから発売中)
[→] http://magazineworld.jp/#/books/1859/

関連URL:http://magazineworld.jp/#/books/1859/

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