2009年07月09日 12時45分

印刷 問題点を報告


薬事法改正直後の第1類医薬品の販売の変化 〜販売店率が急落するも販売店あたりの金額は増加傾向〜

OTC市場 第1類医薬品販売金額推移

株式会社インテージ

マーケティングリサーチ最大手の株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田下憲雄)は、薬事法改正後の第1類医薬品の販売の変化について、当社のOTC医薬品の販売額を拡大推計するパネル調査のSDI※(全国薬局・薬店パネル調査)データをもとに検証した。


■分析者: 株式会社インテージ  SDI担当部長 薬剤師   時田 悟(ときた さとる)


6月1日の薬事法改正後に第1類医薬品の販売に大きな変化が起きている。
第1類医薬品については薬剤師以外では販売できないため、薬剤師がいない店舗で販売ができないだけでなく、薬剤師が不在の時間帯は売り場を閉鎖して販売を中止しなくてはならない。また、消費者の手の届かないところに保管しなければならないなど販売方法の変化が大きいため、ある程度の販売の落ち込みが事前から予想されていた。
そこで薬事法改正後、最初の4週間が経過した時点で、その販売がどのように変化したのか、パネル調査のSDI※ウィークリー販売データで検証してみた。

第1類医薬品の販売金額の推移を見ると、5月25日週は9億7600万円、6月1日週は8億5000万円、6月8日週は7億7900万円と2週連続で低下したあと、6月15日週は8億4300万円、6月22日週は8億5300万円と下げ止まっている。(グラフ1 添付資料参照 http://www.news2u.net/incidental_dsp.php?id=1&rid=NRR200952898


その内訳を見ると、注目すべきは販売店率で5月25日週までは83%の販売店率であったのが、6月1日週は72%、6月8日週には68%と大幅に下がっている。その後、6月15日週は72%、6月22日週には68%と横ばいになっている。参考までに2008年の販売店率は83〜84%で推移している。(グラフ2 添付資料参照 http://www.news2u.net/incidental_dsp.php?id=2&rid=NRR200952898

ドラッグストア企業でヒアリングしても、薬剤師を集中させて第1類医薬品を販売する店舗と登録販売者の管理で第2類、第3類の販売をする店舗にはっきりと分けている企業が多い。
その結果として、ドラッグストアによっては第1類医薬品を販売する店舗を30%程度にまで落としているところもある一方、100%の取り扱いをしているドラッグストアもあるなど、ドラッグストア企業によって第1類医薬品取り扱いの方針が大きく異なることがわかった。

地域別のデータで詳細に見ると、京浜、東海、近畿など大都市圏を抱える地域では落ち込みが少なく、薬剤師の確保が難しい北海道、東北、関東、北陸・信越、中国、九州地域では販売率の低下が大きい傾向があり、地域差が大きいことも分かった。
しかし第1類医薬品を販売している販売店当たりの販売金額は、5月25日週が24420円、6月1日週は24821円、6月8日週には24110円、6月15日週は24606円、6月22日週には26196円とわずかながら増加傾向である。(グラフ3 添付資料参照 http://www.news2u.net/incidental_dsp.php?id=2&rid=NRR200952898



製薬企業の意欲的なスイッチOTC開発によって、第1類医薬品の新商品が次々と発売されており、これが販売金額の減少を食い止めていると思われる。
ただし、全ての第1類医薬品の販売額が変わらないわけではなく、大きく販売額を減少させているブランドや逆に伸長しているブランドもあり明暗が分かれている。

薬事法改正後4週間の推移を見ても第1類医薬品では大きな変化が始まっており、今後、第1類を販売している店舗と、第2類、第3類のみの店舗では薬効によって売れ筋商品が変わってくることも考えられる。


インテージ ウェブサイト
薬事法改正直後の第1類医薬品の販売の変化
〜販売店率が急落するも販売店あたりの金額は増加傾向〜
http://www.intage.co.jp/news/2009/436/


※SDI (全国薬局・薬店パネル調査)
全国の薬局・薬店1,200店を対象に、販売動向に関するPOSデータを収集・分析し、「どの商品が、いつ、どこで、いくつ、いくらで、どのような店舗で販売されたのか」というマーケティング戦略に不可欠な情報を提供するサービスです。銘柄別に販売量の拡大推計値、販売店率、市場占有率、販売単価などを捉えることができます。


【株式会社インテージ】http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(市場名:東証1部・4326、本社:東京都千代田区、設立年月日:1960年3月2日、代表取締役社長:田下憲雄)は、国内マーケティングリサーチのパイオニア、業界リーダーです。当社はインテージグループ各社とともに、お客様のマーケティング活動とビジネスプロセスの最適化に貢献する「インテリジェンスプロバイダー」として、強固で高品質なマーケティングリサーチ基盤に、インターネットに代表される高度で最先端のITソリューション技術を融合、コンサルテーション機能も付加し、お客様が日々直面する経営課題への「最適解」を提供しています。



【この件に関するお問い合せ先】
■株式会社インテージ 経営管理部 広報・IRグループ


担当:錫木(すずき)/松坂(まつざか)
TEL:03-5294-6000 FAX: 03-5294-8318 
弊社サイト「お問い合わせフォーム」
http://www.intage.co.jp/contact/form?i=info

関連URL:http://www.intage.co.jp/news/2009/436/

  • OTC市場 第1類医薬品販売金額推移

    OTC市場 第1類医薬品販売金額推移

  • 販売店率 販売店当り金額

    販売店率 販売店当り金額

キーワード 販売金額, OTC医薬品, 薬剤師, 登録販売者, 第2類, 第3類, 大衆薬, 一般医薬品, 売上, ウィークリーデータ
カテゴリ 調査・報告その他調査・報告 
業種 サービス業マーケティング・リサーチ 

※この記事は配信日から1年以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

簡単リンク

このリリースと同じジャンルのランキング

  • カテゴリ
  • 業種

ページの先頭へ