ドットコモディティ株式会社
(2010年02月09日 13時20分)
ドットコモディティ株式会社(本社:東京渋谷区・代表取締役社長 舟田仁)では、お客様向けに毎日レポートを執筆している専門家による情報を掲載してまいります。
本日も毎朝、相場観を交えたコラムを執筆いただいております小針秀夫氏のレポート内容をご紹介します。
(2/9更新)
◆おはようございます。
◇懸念されていたNYダウの1万ドル割れ…現実となってしまいました。大台割れは昨年11月以来約3カ月ぶり。2008年からの金融危機に対応するため、これまで米国を初めとした先進諸国は、危機対応策を行ってきたが、米国はその対策を解除する姿勢を示しつつあることで、そのことが株式マーケットでは弱気に受け止められた。早い話しが、「ちょっと早すぎるんじゃないの」という株式市場の反応。
◇むしろ、これからが心配だ。言うに及ばず、例の欧州各国の財政危機による世界的な金融不安の再燃である。本当に、一部で懸念されているように、第2波目の金融恐慌的なことが起こってしまいかねない。
◇欧州圏では、マーストリヒト条約により、財政赤字はGDP比で3%以内に抑えるよう定められているが、この3%以内に収まっているのは現在フィンランドのみ。ドイツ以下、フランス、オーストリア、イタリアなどは5~8%内外の財政赤字となっているし、更に、それ以外のギリシャ以下、数カ国は壊滅的な状況に陥っている。
◇このような状況からすると、ちょっとやそっとでは改善の方向にはむかわないとみられ、米国以外、日本を含めた諸国の財政危機と不景気はますます深刻になってしまうのではないかと危惧されるところだ。米国の場合は、国際基軸通貨だから、ドルという紙をこれでもかと印刷すれば、通貨供給量が増大して、経済にテコ入れすることは比較的わけないが、そうでない国はそんな神業を使うことはできないので、手をこまねいてまま沈んでしまうしかない。そんな現実を今の欧州経済の状況、あるいは新興国以外の国々の現状が如実に物語っている。
◇なお、株価は沈んだものの、金相場とか原油相場は上昇した。参考までに、8日のNY金の中心限月4月限は前日比13.4ドル高の1066.2ドル、NYプラチナは5.9ドル高の1481.0ドル。WTI原油は0.70ドル高の71.89ドル。
◇ではまた明日。
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