株式会社角川グループパブリッシング
(2010年03月15日 12時15分)
生誕100年を迎えて『人間失格』や『ヴィヨンの妻』が映画化されたり、さまざまなイベントが開催されたりと、昨年から大注目されている太宰治。その作品は現代でも色あせることなく、読み継がれています。故郷であるをはじめ、各地の文学碑や仕事場跡地など、ゆかりの地をめぐるツアーも人気です。執筆のために逗留した旅館への問い合わせも増えているとのこと。
そんなゆかりの地めぐりに最適なガイドブックが、『太宰治と歩く文学散歩』です。生誕の地・津軽、新婚生活をすごした甲府、『人間失格』脱稿の地・大宮、そして作家生活の大半をすごし入水自殺をした玉川上水がある終焉の地・三鷹と、太宰の足跡をたどります。生家であり、現在は記念館となって多くのファンが訪れる金木町の「斜陽館」や、井伏鱒二と過ごし、『富嶽百景』にも登場する「天下茶屋」、三鷹の観光地としても人気の「太宰治文学サロン」、お墓があり、誕生日の6月19日に桜桃忌が営まれる「禅林寺」など、60ヶ所以上のゆかりの地を、写真と地図で紹介しています。
著者の木村綾子さんは、モデルやタレント活動を続ける一方、評論・小説・エッセイなど、文筆業も行う異色の太宰研究家で、「太宰治検定」の実行委員会にも参加しています。本書は年代ごと+地域ごとにまとめられているので、その土地、取り巻く環境、人間関係などからどのような影響を受け作品が書かれたのかが、よくわかります。ゆかりの地の紹介にとどまらず、太宰の人物像、作品の世界観の解説までも網羅した内容です。
『太宰治と歩く文学散歩』
木村綾子 著
A5版 並製 104ページ
定価:1575円(税込み)
発行:角川書店
発売:角川グループパブリッシング
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