日本電気株式会社


【NEC報道資料】NEC、ネットワーク障害耐性の高い100ギガビット対応ノンブロッキング光クロスコネクト伝送装置を発売



「SpectralWave DW7000」

「SpectralWave DW7000」

2011年6月8日

NECはこのたび、100ギガビットイーサネットに対応したノンブロッキング(注1)光クロスコネクト(注2)伝送装置(CDC ROADM、注3))「SpectralWave DW7000」を製品化しました。なお、100Gデジタルコヒーレント方式トランスポンダおよび100ギガビットイーサネットに対応したCDC ROADMの製品化は世界初です。

新製品の特長は以下の通りです。

1. 柔軟な伝送路設定が可能となり耐障害性が向上
光クロスコネクト部に独自の光フィルタレス方式(注4)を採用することにより、CDC機能を100Gbps(毎秒100ギガビット)対応のROADMにおいて世界で初めて実現。これにより、波長やWDM方路(注5)の構造等に依存せずに、光伝送路を任意の経路に遠隔操作で変更可能。
さらに、波形歪補正技術を適用したことにより、分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)が不要。これらにより、運用中の光伝送路に障害が発生した場合、瞬時に迂回光伝送路を設定可能。

2. 省スペース・省電力
今回搭載する100ギガビット対応トランスポンダは、光トランシーバーモジュールの回路を高集積化し、当社現行製品(注6)に比べ5分の1(注7)の省スペース化を実現し、消費電力も3分の1まで削減。

3. 大容量伝送の実現
トランスポンダに、デジタルコヒーレント技術およびDP-QPSK変調方式(注8)を採用し、最大96波まで(当社現行製品では最大80波)の大容量伝送を実現。


新製品は、来年3月より出荷開始予定です。販売価格は2500万円からを予定しており、今後3年間で5000システムの出荷を目指します。

これからの光ネットワークでは、クラウド、データセンタの普及等による大容量伝送及び信頼性の高いサービスを継続するために耐障害性向上が求められています。
新製品はこのようなニーズに応えて、今後もパケットスイッチ機能を順次リリースし、コア領域のみならずメトロ・アクセス領域に適応できる光統合トランスポートネットワークの構築も実現します。

新製品に使用されている100ギガビットイーサネットトランスポンダは、ベライゾン社とのフィールドトライアルで1520kmの長距離リアルタイム伝送を実証済み( http://www.nec.co.jp/press/ja/1003/2503.html )であり、現在販売中の「SpectralWave DW4200シリーズ」で構築されているネットワークへも適応できます。
また、新製品は、将来400ギガビットイーサネット、更には1テラビットイーサネットインタフェースへの拡張実装も視野に入れたプラットフォームであり、波長グリッドレス(注9)化も計画しています。

また、新製品に搭載されているトランスポンダは、本日から10日まで幕張メッセにて開催される「INTEROP TOKYO 2011」( http://www.interop.jp/ )に出展します。

以上



<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 光ネットワーク事業部
Eメール: spectralwave2@onw.jp.nec.com


(注1) ノンブロッキング
信号の経路制御において、経路対象である入力インタフェースと出力インタフェースの条件のみで他の制約条件なく接続が確立されること。
(注2) 光クロスコネクト
速度や信号フォーマットによらず、光信号の入出力経路を自由に制御する機能。
(注3) CDC ROADM
CDC:Colorless Directionless Contentionlessの略。複数の伝送路を有する光波長多重システムにおいて、入力されるクライアント信号の波長を自由に変換し、任意の伝送路への経路制御が可能なこと。
ROADM:Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexerの略。遠隔波長制御可能な波長多重化装置。
(注4) 光フィルタレス方式
波長分離機能の一部をトランスポンダに持たせることにより、波長多重分離のフィルタを削減するアーキテクチャ。これにより装置構成のシンプル化が可能。
(注5) WDM(Wavelength Division Multiplexer)方路
複数の光信号が波長多重された入出力インタフェースの伝送路
(注6) 当社現行製品
SpectralWave DW4200
(注7)
当社現行製品では100ギガビット伝送を行うには10スロット(10Gビット対応トランスポンダ×10台)必要で、新開発の100Gビット対応トランスポンダは2スロット必要。
(注8) DP-QPSK変調方式
Dual Polarization - Quadrature Phase Shift Keyingの略。偏波直交4位相偏移変調方式。直交するそれぞれの偏波に対し、変調された4つの光位相(0°、90°、180°、270°)に、それぞれ2ビットによる信号で4種類の情報を割り当てる変調方式。
(注9) 波長グリッドレス
一般に光信号の波長多重を行う場合、固定的な波長間隔に変換して多重されるが、光信号の特性によって、その間隔を任意に変更できること。

※この記事は配信日から1年以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。


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