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「サウジアラビアの楽観的な増産見通しに大いなる疑惑!」【ドットコモディティ】



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(7/ 21更新)
いま、石油に関するプレゼン資料をつくるため、ベーシックな統計を集めたり、最近の情報を収集する作業をしているのだが、あらためて「石油に関するファンダメンタルズは緊張した状態で、この先も解決されるどころか一段と危機的な方向にむかう」…という結論しか導かれない。本当に、「石油はヤバイ!」という印象である。
一つ例を挙げると、サウジアラビアの産油量である。サウジの産油量は現在、日量900万バレル(b/d)。現在、余剰生産能力は350万b/dであることから最大で1250万b/dまで増産が可能だという。
サウジは、今年の初め頃には830万b/dの生産で推移していた。ところがエジプトやリビアなどを中心とした中東と北アフリカの民主化による動乱で原油の供給に不安を抱えたことで、OPECの盟主であるサウジが率先して減産分をカバーする動きを示し、増産に動いたのだ。
ここまでのストーリーは、なんの違和感もない。しかしながら実は、サウジは2009年時点では1000万b/dに近い950~970万b/dを生産、最大生産は2008年7月の970万b/dで、この生産量を超えたことはその後は一度もない。実際、その後はその水準が維持できず、2010年には一気に900万b/d以下まで生産が落ち込んでいた。そこに、中東全域の原油の供給不安に対応するためというか、実際にはリビアの減産分である100万b/dをサウジが生産量に上乗せしたのなら分かるのだが、サウジが増産できたのは70万b/dにとどまり、その結果が現在の900万b/dになっているのだ。
一連の状況から読み取れるのは、「サウジの石油生産はすでにピークを打っており二度と生産量が1000万b/dを超えることは不可能であるだけでなく現在の900万b/dが最大限の生産能力」ということだ。
僕が出した結論に対し、昨年秋(とはいっても最新)に発表された『世界エネルギーアウトルック2010』によると、「サウジアは2009年の960万バレルから2035年には1460万バレルまで増産し世界最大産油国の座をロシアが奪い返す」…としている。足元の最大増産幅1250万b/dから更に200万b/d以上、増産されるとの見通しだ。
仮の話しだが、この見通しを、まともな感覚で発表しているのだとするなら、統計元のIEAは、よほどの保守派の集まりか、あるいは事実を知っていないがら隠している確信犯ということになる。
日本の原発事故後がそうだったように、You are screwed(あなたはだまされている)のか?!
ではまた明日。

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(本レポート筆者のご紹介)
「小針秀夫氏」
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョー・トレーダーズ・タイムズを設立。
現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。

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<会社概要>
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所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-8 セラ51 ビル6F
代表者 : 舟田 仁(じん)
資本金 : 18 億9,999 万円
事業内容:商品取引受託業務、海外商品先物取引業務、店頭商品デリバティブ取引                                                
     経済産業省・農林水産省許可商品取引会社

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