日本電気株式会社


【NEC報道資料】NEC、LTEフェムトセル基地局向けに通信速度を最大化する技術を開発



2012年5月10日


NECは、屋内で高速モバイル通信を実現するLTEフェムトセル基地局(以下、フェムト基地局)向けに、電波の送信電力を通信量に応じて最適に制御し、電波干渉を抑える技術を開発しました。本技術を適用することで、屋内外どこにいても通信速度を最大化し、快適なモバイル通信を実現します。

近年、ワイヤレス通信の大容量・高速化を実現するLTE通信の普及が始まり、今後もますますデータ通信量の増大が予想されています。このため、屋外の広い範囲をカバーするマクロセル基地局(以下、マクロ基地局)に加え、屋内の狭い範囲をカバーするフェムト基地局も多数設置する必要があります。しかし、高密度に設置したフェムト基地局の電波が、マクロ基地局や近くのフェムト基地局の電波と干渉し、フェムト・マクロ両基地局での通信速度低下が課題となります。

開発した技術は、フェムト基地局に接続する端末の通信量や、基地局の設置環境に応じて、フェムト基地局や基地局に接続する端末の送信電力を自動的に調整します。これにより、マクロ基地局への電波干渉を抑えながら、フェムト基地局を高密度に設置できるようになり、屋内外どこにいても高速な通信が可能になります。

本技術の特長は、以下のとおりです。

1.フェムト基地局全体の電波の送信電力を制御し、通信速度を最大化
同一のマクロ基地局のカバー範囲内に位置する全てのフェムト基地局において、データ通信の増減に合わせて電波の送信電力を一括制御する技術を開発。これにより、フェムト基地局での通信量が増加した際は電波の送信電力を抑え、マクロ基地局に接続する端末への電波干渉を抑えて通信速度の低下を防ぎ、本技術を適用しない場合と比較して3倍の数のフェムト基地局を設置可能。また、フェムト基地局の通信量が減少した際は送信電力を増加し、本技術を適用しない場合と比べてフェムト基地局内の通信速度を1.2倍向上。


2.各フェムト基地局の送信電力を制御し、ヘビーユーザの影響を最小化
複数のフェムト基地局のうち、大量のデータ通信を継続的に行うヘビーユーザが利用する基地局を特定し、電波の送信電力を低減。また、平均的な量のデータ通信を行う一般ユーザの基地局の送信電力を増加。これらにより、ヘビーユーザの電波干渉で発生するマクロ基地局での通信速度低下を1/5まで抑えることが可能となり、フェムト基地局の高密度設置を実現。また、フェムト基地局内の一般ユーザ端末では、通信速度を1.3倍向上。


3.マクロ基地局との連携により、フェムト基地局の設置直後から快適な通信が可能
マクロ基地局のカバー範囲内に存在する端末においてフェムト基地局から受ける電波干渉電力を取得・集計し、全フェムト基地局の送信電力を一括して自動制御する技術を開発。これにより、新たにフェムト基地局を設置した際に、電波の干渉度合いを予め調整した設定を入力して稼動を開始できるため、基地局設置直後から電波干渉を抑えた快適な通信を実現。

NECは今後も本技術の開発を進め、NECが提供するLTEフェムト基地局とフェムト基地局の運用管理装置に組み込んで、実用化を目指します。

【別紙】(補足説明資料)
http://www.nec.co.jp/press/ja/1205/images/1002-01-01.pdf

以上

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 知的資産R&D企画本部 広報グループ
URL: https://form.nec.jp/nec/276rd/4b126d/Inquiry.do?fid=4b126d

※この記事は配信日から1年以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。




注目ワード
センター試験
ランドセル
決算発表
バレンタインデー
スキー