岡山理科大学


家庭からコンセントがなくなる? 岡山理科大・石田准教授がワイヤレス給電の実用化リード/低周波使い、装置も飛躍的に小型化/電気自動車の充電も、将来簡単に



非接触型給電装置のデモ機を操作する石田准教授

非接触型給電装置のデモ機を操作する石田准教授

岡山理科大学(岡山市北区理大町)理学部応用物理学科の石田弘樹准教授が、「磁気共鳴方式」と呼ばれる手法で、コードを使わずに電気を送る「非接触給電」の研究をリード。複数の大手メーカーと共同研究し、家電用のワイヤレス給電装置の実用化に向けてカウントダウンに入っています。実用化すれば家庭からコンセントも、洗濯機や冷蔵庫などの電源コードもなくなって部屋がすっきりし、普及が進む電気自動車も停車しておくだけで充電が可能となりそうです。

「磁気共鳴方式」は、距離を置いた2つの電磁コイルを対向させ、一方のコイルに交流電流を流し、もう一方を同じ共振周波数となるよう調整して2つのコイルを共鳴させ、電力をやり取りする方式です。磁気共鳴方式では、100キロヘルツ前後の高い周波数の磁場が用いられていますが、高い周波数の磁場は健康被害をもたらす恐れがあるため、その使用が法律などで厳しく規制されています。そこで、石田准教授は、使用に規制のない1キロヘルツ前後の低周波を使った装置の開発を行ってきました。

低周波の磁場を作るにはコイルが大きくなって装置が重くなる欠点がありましたが、企業とタイアップして改良を重ね、重さ180グラムの装置を開発しました。5年前の開発当初は15キロだったのに比べると、何と83分の1。これで120ワットの電力を出力できます。

少年時代からラジオ作りなどの電気工作に夢中で、「秋葉原にも足を運んだ」という石田准教授。もともとの専門は血流解析で、レーザー光を使った血流計など8個の特許を出願・取得しています。「光も電磁波も同じ波動なので技術の応用です」と言います。ワイヤレス給電は当面は家電などへの対応ですが、「将来的に電池の性能が上がれば、交差点に埋め込んだ給電装置の上を通過するだけで電気自動車に瞬時に充電することも可能。装置を道路に埋め込めば、コンセントの次に電柱が姿を消すかもしれません」と話しています。


【岡山理科大学について】
http://www.ous.ac.jp/
1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
岡山理科大学 入試広報部
TEL:086-256-8412(内線1226)

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